Ubuntu に HandBrake をインストールして DVD を iPad 用にエンコードする方法

投稿者: | 2011/09/16

最近 iPad 2 を手に入れたのですが,とても快適にいろいろなツールが使えるので満足しています.

iPad 2 で DVD を観たくなるのも自然な流れかと思います.
そこで,フリーのエンコーダ HandBrake を Ubuntu にインストールする手順をメモ書きしておきます.

こちら を参考に

$ sudo add-apt-repository ppa:stebbins/handbrake-releases
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install handbrake-cli handbrake-gtk

これで HandBrake が使えるようになります.

自分でバッチ処理を書いたほうが便利だと思うのでここでは CLI 版を使います.

まずはエンコードしたいファイル(DVD をリッピングした ISO ファイル)の構造をチェック.

$ HandBreakeCLI -t 0 -i input.iso

お目当ての映像・音声・字幕がどのタイトルにあるか,音声・字幕の種類,言語など,割り当てられている番号をチェック.
iPad 用のプリセット設定を用いるなら以下のコマンドでエンコードできます.
プリセットに関しては こちら ,オプションに関しては こちら を参考にしてください.

$ HandBrakeCLI -Z "iPad" -t 1 -a 1 -s 1 -N jpn --subtitle-burn 1 -i input.iso -o output.m4v

$ HandBrakeCLI -e x264 -q 20.0 -r 29.97 --pfr -E faac -B 160 -6 dpl2 -R Auto -D 0.0 -f mp4 -4 -X 1024 --loose-anamorphic -m -t 1 -a 1 -s 1 -N jpn --subtitle-burn 1 -i input.iso -o output.m4v

は同義です.

-Z オプションの “iPad” を “iPhone & iPod Touch” や “iPhone 4″ に変更することでその他のデバイス向けにエンコードをすることができます.

私の使っているオプションは

$ HandBrakeCLI -e x264 -q 20.0 -a 1 -E faac -B 192 -6 dpl2 -R Auto -D 0.0 -f mp4 -4 --detelecine --decomb --loose-anamorphic -m -x b-adapt=2:rc-lookahead=50 -t 1 -s 1 -N jpn --subtitle-burn 1 -i input.iso -o output.m4v
$ #HandBrakeCLI -e x264 -b 4000 -r 29.97 --pfr -E faac -B 192 -6 dpl2 -R Auto -D 0.0 -f mp4 -4 -X 960 --loose-anamorphic -m -t 1 -a 1 -s 1 -N jpn --subtitle-burn 1 -i input.iso -o output.m4v

です.

オプションの簡単な説明を以下に記しておきます

-t
タイトルの番号
-a
音声の番号
-s
字幕の番号(字幕を入れる場合)
-N
デフォルト言語(字幕を入れる場合)
–subtitle-burn
映像に焼付ける字幕の番号(字幕を入れる場合)
-b
映像のビットレート [kbps]
-B
音声のビットレート [kbps]
-i
入力ファイル
-o
出力ファイル